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カボスの生産

出まわり時期

カボスの旬の時期は8月末から10月にかけて。果汁の質・量とも最高で、最も風味の豊かな時期です。3月中旬から8月はじめはハウスものが出まわり、まろやかな酸味とさわやかな果汁が賞味できます。

なぜ貯蔵をするのか?

 収穫されたカボスは、放置しておくと果皮などから水分が発散するため、鮮度がなくなり最終的にはしなびてしまいます。それと同時に、皮の色が緑から黄色に変わり、カボス特有の香りがなくなります。
そのため、下記の方法で貯蔵し、翌年の2月ぐらいまでカボス特有の色と香りを保ったカボスの出荷を行うのです。

農家での貯蔵法

  • 9月に緑色のカボスを収穫します。
  • より長く貯蔵するため、果皮の水分をとばします。
    (3~5%)
  • 特殊なポリ袋にカボスを入れ、貯蔵庫で保存します。
    (貯蔵温度2℃)

家庭での貯蔵法

かしこく利用をご覧ください。

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〔通常品種〕「カボス大分1号」

昭和48年、県下に各種あった系統の中から、果実品質や栽培面で優れた系統を選抜し、母樹園を設置して増殖して県下に広く普及させた。現在、県下のカボスの85%が本品種である。
果実の大きさは、8月~9月の出荷期には80~100gで収穫する。果経は編球形で果頂部はわずかに突出している。種子を約20個程度含む。果汁成分はクエン酸5.7%、糖8%程度が含まれる。樹勢はやや強い。10月中旬頃から黄色く着色を始めるが、9月に収穫して貯蔵庫で管理することにより、年内のグリーン果実での出荷が可能。

〔貯蔵品種〕「豊のミドリ」

昭和46年、豊後大野市緒方町で芽状変異(枝変わり)として発見された。
果実の大きさは「大分1号」と同程度であるが、果経はやや扁平である。種子は同程度かやや多い。
本品種の最大の特徴は、果実の緑色が他の品種に比べて著しく濃く、黄色く着色する時期も2~3週間程度遅いことである。さらに、果汁中のクエン酸、糖ともに他の品種より高く、果実の耐低温性も強いことから、貯蔵用品種として1~2月の出荷に向いている。県下カボスの約12%の率を占めている。

〔種の少ない品種〕「香美の川」

昭和55年、津久見市で発見された。
果実の大きさは75g前後で、「大分1号」に比べるとやや小さい。果経は球形で、外観は「大分1号」によく似ている。
本品種の特徴は、種子が極めて少ないことである。また、果皮は薄く果汁量が多い。 クエン酸含量もやや低く、香りはフルーテイ。本品種の特選品を「豊香(ほうか)のしずく」という商品名で限定販売している。希少品種である。

「祖母の香」

昭和49年、豊後大野市緒方町で芽状変異(枝変わり)として発見された。名称は、宮崎県境にある「祖母山」に由来している。
果実の大きさは70g程度でやや小さい。外観の特徴は、果頂部に凹環があり、果実に縦の放射状のすじが入っていることから、他の品種との区別は容易である。果汁内容は「大分1号」とほとんど変わらないが、種子が極めて少ないことは「香美の川」と同様である。希少品種である。

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生産の歩み

栽培の始まり
江戸時代のころから栽培が行われています。
(臼杵市2カ所、竹田市1カ所で確認)
産地展開
 昭和40年代になってから県が積極的に奨励したことが、栽培面積増大の大きな要因となっています。生産量の増加に伴い、このころより県外へも出荷が始まりました。昭和43年ごろより、農協共販が開始されています。
昭和47年には、県と農業団体・市町村・生産者による「大分県カボス振興協議会」が設立され、力を合わせた消費拡大活動が始まりました。昭和48年には、出荷の前進化のために臼杵市で試験的にハウス栽培が行われ、竹田市ではカボス加工の開発・販売が開始されました。
さらに昭和50年代に「一村一品運動」が県下各地で興り、カボスはその旗手しての役割を果たすようになっていきました。昭和57年ごろには関東・関西地区への出荷が本格的になり、特産品として次第に全国へ知られるようになりました。
また、昭和50年代後半から、産地の貯蔵・選果・ハウスなどの施設や、種無し・晩生品種の導入等で生産ならびに出荷の体制が整いました。昭和60年代に入ると、樹も成木となり出荷量は大きく伸びました。
平成2年には、生産者による大分県カボス研究同士会が発展し、「大分県カボス生産者協議会」を設立。振興協議会の担う消費拡大との両面から組織的に振興が図られました。このころより、消費動向の変化に積極対応するため貯蔵出荷が本格化し、秋冬料理へと用途は拡大し、翌春の早期ハウス栽培までをつなげる周年出荷が確立されました。出荷形態では、量販店での取り扱いに応えるために4キロ箱から2キロ箱へと変わり、最近ではパック包装による出荷も増大しています。